新規事業・営業

新規事業のアイデアはある。でも社内で動かす人がいない。事業を前に進めるために必要なこと

新規事業のアイデアを具体化し、社内外の力を組み合わせながら、構想から最初の受注まで前に進めるための考え方を紹介します。

「新しい事業を始めたい」

「こんなサービスがあれば、お客様に喜ばれるのではないか」

経営者の中には、すでに新規事業のアイデアを持っている方も少なくありません。

ところが、実際に事業化しようとすると、「誰が具体化するのか」「既存業務が忙しく、担当者をつけられない」「企画はあるが、営業の進め方まで決まらない」「考える相手がいない」といった壁にぶつかることがあります。

新規事業が進まない理由は、アイデアが悪いからとは限りません。

むしろ、アイデアを具体化し、実際に動かす人がいないことが原因になっているケースがあります。

今回は、新規事業の構想を「考えている状態」で終わらせず、実際の事業として前に進めるために必要なことを紹介します。

1. 最初から完璧な事業計画を作ろうとしない

新規事業を始めるとき、「まず完璧な事業計画を作らなければ」と考えてしまうことがあります。

しかし、最初の段階では分からないことの方が多いものです。

  • 本当に顧客ニーズがあるのか
  • どのサービス内容なら選ばれるのか
  • 価格はいくらが適切なのか
  • 誰に営業するのか
  • 自社だけで提供できるのか

こうしたことは、机の上だけで考えていても答えが出ないことがあります。

重要なのは、最初から完成形を作ることではなく、まず「たたき台」を作ることです。

例えば、

  • 誰に提供するのか
  • どんな課題を解決するのか
  • どんなサービスにするのか
  • どのように販売するのか

を一度仮置きします。

そのたたき台があれば、経営者や関係者との議論がしやすくなり、修正すべきポイントも見えやすくなります。

新規事業は、考えてから動くというより、たたき台を作る → 話す → 修正する → 試すという流れで進める方が現実的です。

2. 経営者が一人で考え続けない

新規事業のアイデアは、経営者の頭の中にあることが多いものです。

しかし、「社員にはまだ話しにくい」「社内に相談できる相手がいない」「考えを整理する時間がない」といった事情から、経営者一人で考え続けてしまうことがあります。

この状態が長くなると、「いつかやりたい事業」のまま止まってしまいます。

そこで重要になるのが、壁打ち相手です。

頭の中にある考えを誰かに話すことで、

  • 本当にやりたいこと
  • 顧客に提供したい価値
  • サービスとして不足している部分
  • 実行上の課題
  • 次にやるべきこと

が整理されていきます。

壁打ちの役割は、単に意見を言うことではありません。

経営者の考えを整理し、実際に動ける状態に変えることが重要です。

3. 「サービスを作る」と「売る」を分けない

新規事業でよくあるのが、「まずサービスを完成させて、そのあと営業を考える」という進め方です。

もちろんサービス設計は必要です。

ただし、営業を後回しにすると、「誰に売ればよいか分からない」「説明してみると価値が伝わらない」「想定していた顧客が興味を持ってくれない」といったことが起こります。

そのため、新規事業ではサービス企画と同時に、

  • 誰に売るか
  • どうアプローチするか
  • 何を価値として伝えるか
  • 商談につなげるにはどうするか

まで考えておくことが重要です。

営業を始めることで、顧客の反応も分かります。

その反応をサービスに戻して改善する。

この繰り返しによって、事業が少しずつ磨かれていきます。

4. 自社だけで全部やろうとしない

新規事業には、これまで社内になかった知識や機能が必要になることがあります。

例えば、

  • AI
  • システム
  • 専門知識
  • 営業チャネル
  • コンテンツ
  • 運営体制

などです。

それらをすべて自社で用意しようとすると、採用や育成に時間がかかり、事業立ち上げが遅れることがあります。

そこで、外部パートナーと組むという選択肢があります。

自社が持っている強みと、外部企業が持っている強みを組み合わせることで、事業化のスピードを上げられる場合があります。

重要なのは、「外注するか、自社でやるか」という二択ではありません。

何を自社が持ち、何を外部と組み合わせるかを整理することです。

5. 最初の目標を「完璧な事業」ではなく「最初の受注」にする

新規事業では、最初から大きな売上目標を考えがちです。

しかし、立ち上げ初期には、まず1件受注することが非常に重要です。

最初の受注が生まれると、

  • 本当にお金を払ってもらえるのか
  • 何が評価されたのか
  • どこで顧客が迷ったのか
  • サービス内容は適切だったか
  • 営業方法は合っていたか

といったことが分かります。

これは、事業計画を何度見直すより価値のある情報になることがあります。

最初の顧客から得た情報をもとに、サービスや営業方法を改善する。

そして2件目、3件目につなげていく。

新規事業では、考える → 試す → 受注する → 改善するというサイクルをできるだけ早く作ることが重要です。

「動かす人がいない」こと自体が、新規事業の課題になる

経営者にアイデアがあり、会社としても新しい事業に取り組みたい。それでも進まない。

その場合、「アイデアが足りない」のではなく、アイデアを形にして、具体的な行動に変える役割が不足している可能性があります。

特に中小企業では、専任の新規事業担当者を置くことが難しい場合もあります。

そのようなときは、外部の人材を単なるアドバイザーとして使うのではなく、経営者と一緒に手を動かして事業を前に進める存在として活用する方法もあります。

Catalyxの新規事業支援

Catalyxでは、新規事業についてアドバイスをするだけではなく、経営者の壁打ち相手となりながら、事業を具体化するところから支援しています。

例えば、

  • アイデアの整理
  • サービスのたたき台作成
  • サービス内容の企画
  • ターゲット顧客の整理
  • パートナー候補企業の探索
  • 営業方法の設計
  • 営業資料の整理
  • 営業開始支援

など、必要な支援を組み合わせます。

AIやシステムが必要な場合は、それらを新規事業の中に組み合わせることも可能です。

目的は、事業計画書を作ることではありません。

経営者の思いを実際のサービスとして形にし、顧客に届けるところまで前に進めることを重視しています。

実際の支援事例

Catalyxでは、保育園向けAI研修サービスの立ち上げを支援しました。

経営者には事業の構想がありましたが、社内に具体化して動いてくれる人がいないことが課題でした。

そこでCatalyxがサービスのたたき台を作り、経営者との壁打ちを重ねながらサービスを具体化。

さらに、

  • パートナー候補企業の探索
  • 営業方法の設計
  • 営業開始支援

まで行いました。

その結果、サービスを実際に立ち上げ、営業活動を開始し、受注実績の創出までつながりました。

→ 導入事例「保育園向けAI研修サービスの立ち上げを、企画から営業・受注まで一貫支援」